【白猫】創作小話:猫神様と和歌の神

先に注釈です。
今回のはゲームの記事ではありません。
私は元々ホームページを持っていますが、そっちでは某有名ゲームの二次創作をメインで公開していました。
現状日記以外は開店休業状態ですが……。
そこでは当該のゲーム以外にも多数の題材を扱ってましたが、今回それに白猫が対象に入ってきましたというか……。
ぶっちゃけ、黒猫コラボのイベントが不満だったのでだったら自分で書いてしまえ、という(マテ)
というわけなので、そういうのに興味がない人はこの記事はスルー推奨です。
あと、キャラが違うとかそういう文句は受け付けません。
この手の創作において、書かれたものに(残虐行為や好ましくない記載がある場合を除いて)文句を言うのはNGだと思ってます。
いいたければ自分で書け、とも言いますね。
こうした方がよかった、という意見なら別ですが。
という前提を踏まえた上で、それでも読むヒマナヒト(マテ)はスクロールしてください。
ま、めっちゃ短いですけどね。

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「あれぇ? どうしてミコトがこんなとこにいるにゃ?」
 突然名前を呼ばれ、女性――ミコトは驚いて振り返った。
 先だってのスィー島で無茶な召喚をされてから、スィー島のトラブルに巻き込まれ、それは無事解決した。一応帰る手段も確立されてるが……なんとなく留まってしまった。
 理由はいくつかある。
 ひとつには、美味しいお菓子がたくさんだったので、後ろ髪を引かれてしまったこと。
 もうひとつは、せっかく知り合った友人たち――ツキミという女性は妙に気があったこともあり――とすぐには別れがたかったこと。
 そして最大の理由は――戻ってもご利益ぽいんとの少なく、めったにお参りされない自分では全然ご利益ぽいんとがたまらない。
 ところがここでは、『冒険家』として『依頼』を達成すると、何とご利益ぽいんとが増える。和歌の神としてではなくても、人の役に立てればいいというのは若干もにょるところもあるが。
 もちろん、いつまでも神界を空けているわけにはいかないので、そのうち戻るつもりではいるが、もう少しここにいてもいいと思っている。
 何度か依頼をこなしている間にこの島――なぜかここでは自分の姿は人に見えるらしい――の人たちとも仲良くなった。だから、名前を呼ばれるのは不思議はない。
 ただ、この声は――
「猫神様!?」
 かつて、とても世話になった猫神様――のふりをしてもらったウィズという猫。まさにその声そのものだったのだ。
 ところが。
 振り返った先にいたのは、見覚えのない女性だった。
 くすんだ金色の髪を肩のあたりまで伸ばした、ちょっといたずらっ気のある表情。
 どことなく猫を思わせる雰囲気こそあれ、見覚えは全くない。
「えっと……どなたでしょう?」
 長い杖を所持しているところから、魔道士だろうか。動きやすさを重視した服装は、おそらく自分と同じく冒険家稼業の人間だと思われる。実際、飛行島の住人の大半は冒険家だ。
「あー、そか、この姿で会うのは、初めてよね」
 女性は思い出したように頭をかく。
 既視感。そう表現できるものを、ミコトは感じた。間違いなく初対面であるはずのこの女性を、以前見たことがあるように思えるのだ。
 その、直後。
 女性の姿が突然ぶれたように感じ、直後、まるで幻のように消えた。そして――
「ほら、これならわかるにゃ?」
 そこにいたのは、見間違えようもない――
「えええええええええええええ!? 猫神様ー!?」
 飛行島にミコトの驚愕の声が響き渡った。

 ぱくり、と口に入れた瞬間、何層にも重ねられたパイ生地の食感が口を満たす。
「はー、相変わらずこのパイは絶品にゃ♪ まあ、チャレンジャーなことされなければ、だけど」
 ミコトはまじまじと横で一緒にパイをほおばる女性を見た。
 あの時、見慣れたあの黒猫になった女性は、すでに元の姿に戻っている。ただ、間違いなくあの猫神様であることをミコトは確認した。
「まさか猫神……ウィズ様もいらしているなんて。あの、お付きの方……じゃない、お弟子さんの魔法使いさんは?」
「あー。弟子は元の世界にいるにゃ。私だけこっちに召喚されちゃって……ただ、たまに連絡取ってるけどにゃ」
 そういって、猫神――ウィズはいくつかの紙の束を見せた。どうやら、その弟子との交信記録らしい。
「なぜか私はこの世界では元の姿に戻れるんだけど、それは私の力が限定的に分散しちゃってるかららしいの。私の猫の姿も私の力の一部ってことで、その特に大きな部分は今はとある竜に預けててね。だから本来の力を発揮しきれない代わりに、人間でもいられるってことみたい」
 本来の力ではない――ウィズはそう言うが、それでも十分に強力な力を感じる。改めて、彼女があの魔法使いの師匠であることを再認識させられる。
「でも、帰らなくていいんですか?」
 するとウィズは、大きな口でパイをほおばったあと、一瞬考えるようになってから――
「いつかは帰らないとだけどね。この状態は私にとっても都合いいのよ。ほら、この姿なら自分自身を調べられる」
 ウィズにとっては、やはり猫の姿ではできることには大きな制約があった。今でも、力の大半はない状態だから、そう大したことはできないにせよ、それでも猫の姿の時とは比較にならない。
 逆に猫の姿の呪いがほぼ分離してる今なら、呪いそれ自体の研究もしやすいらしい。
「ま、といっても呪いの根源が第零世界に由来してるっぽいから、難易度洒落にならないんだけどにゃ」
 つまり、弟子は元の世界で、師匠はこちらでそれぞれ頑張ってる、ということのようだ。
「はー、そうだったのですね。っていうか猫神様――ウィズ様が元は人間ってのは聞いてましたが、こうやって対するとなんか不思議な感じです」
「それは私もにゃ。他にも何人か、知り合いがこっちに来て足りするし。みんな不思議がって面白いにゃ」
「……あのー。その『にゃ』って語尾、違和感ないんですが、もしかして癖になってます?」
「あー、うん。もともと多少そう言う癖はあったんだけど、猫になってから加速してる自覚はあるかにゃー」
 そう言ってパイをもう一口。
「それこそ、ミコトは帰らなくてだいじょぶにゃ? 一応神様のはずじゃ?」
「あー、はい。結局神様って感謝されてなんぼ、でして。で、冒険家として感謝されてもご利益ぽいんとたまるんですっ」
 その言葉にウィズは目を丸くする。
「……つまりご利益ぽいんとの仕組みって、この世界でも有効ってこと……? ある意味すごいにゃ、それ」
 世界が違ってもご利益ぽいんとというシステムというか法則は有効。その一方で、本来下界に直接干渉できない――だからあのカタバはそれを喧嘩祭りとうなめんとの願いにしようとした――という制約は無くなってるのだから、何とも都合がよい。
 世界は108の世界があり、相互に干渉こそすれ交わることがないとされる。この世界も、クエス=アリアスも、ミコトの世界もその1つだ。
 ただ、第零世界に関わったからなのか、ウィズ達は容易くその世界の境界を越えてしまうことが多い。今回もその1つだ。
 とはいえむしろ――。
「あっさりこっちに召喚したラヴリの力にびっくりにゃ。まあ色々デタラメな気はしてたけど」
 スィー島それ自体は、ウィズもかつて訪れたお菓子の世界なのは分かってる。問題はそこに飛行島ごと召喚してしまったラヴリだが……あの後、召喚された者たちはことごとく飛行島で過ごしてるらしい。
「そいえば、知り合いが何人かっておっしゃってましたが……他にも?」
「あー、うん。思った以上にいてびっくりしたにゃ」
 時計塔の住人ユッカ・エンデ。
 天使のミカエラとルシエラ。
 怪獣とまで評される絶大な魔力と膨大な魔術を操る天才アリエッタ。
 天上岬の調香師ファム。
 覇眼という特殊な力を持つリヴェータ――ただ、彼女は多分こちらを知らない若い頃のようだ。多分この後、彼女は元の世界に帰った後に自分たちとめぐり合うのだろう。
 ガーディアンという特殊な存在とともにあるキワム。
 そして――。
「他はともかく、あの男がいたのはびっくりだけどにゃ」
 ドルキマス軍元帥ディートリヒ。
 あの男とは、ウィズは一度も会話をしていない。幸い、向こうはこちらに気付いてないし、気付く余地はないだろう。
 だが、同じ場にいると、この飛行島でさえ、そこが戦場だと錯覚させるほどの緊張感を覚えてしまう。……なんか最近見た目が同じくらい怖いのと一緒によくいるので、文字通り『触らぬ神にたたりなし』を地で行っているが。
「そう考えると、ウィズ様って知り合い多いのですね。いろんな世界に行ってるからなのか」
「いいことばかりじゃないけどにゃ」
 でも悪いことばかりでもない。ミコトとだって、仲良くなれたのは世界を渡ったからだ。そして、他の世界の力をカードを通じて得られるクエス=アリアスの魔道士としては、自分も弟子も破格の経験と力を得ていると言っていいだろう。
「どちらにせよ、ウィズ様がいてくれて嬉しいです。慣れてきたとはいえ、まだ人に見られること自体が不思議なので……」
 ミコトはちょっと安心したように、へにゃ、と笑う。つられてウィズも笑ってしまった。あまりに神様らしくないが……まあそれはミカエラやルシエラといった、天使にも言えることでもある。
 それにこの世界はこの世界で、神様がいるらしいし。
「ま、アイリス達も何か色々大変みたいだから、手伝ってあげるといいにゃ。招かれたのなら、きっとそれには意味があって、やることがあるからだと私は思ってるし」
 ウィズやミコトにとって、究極的にはこの飛行島の問題は他人事だ。ただ、それで割り切れるような性格を、ウィズはしていないしミコトはもちろんだった。
「はい、そうですね。これからもよろしくお願いします、猫――ウィズ様っ」
 ミコトも元気よく応じる。
 そして、ミコトがその時の気分を歌にしようとして――とんでもないことが起きるのはいつものことだった。残念ながら、ウィズが止める間もなく。

蒼穹の 雲のまにまにたゆたえば 懐かしき友に巡り会うかな

「だからなんで『蒼穹』が『早急』になるにゃーっ」
「ぎにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜」

その日、超高速で空を飛び交う飛行島があったとかなかったとか。
w193.jpgw194.jpg
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オチはミコトに頼りました(ぉぃ
まあ、なんとなく二人の会話を書きたかっただけです。
実際、ウィズはおそらくほぼ100%全員が保持できるわけで、復刻したらぜひイベント追加してほしいんですがねぇ。
上記の通り、少なくともミコト、ユッカ、アリエッタ、ファム、ルシエラ、ミカエラ、ディートリヒは初対面ではないですし。
リヴェータは怪しいけど。
このあたりは今回のコラボキャラに関しては黒猫側のイベントではちゃんとやってくれてたのですが。
白猫もぜひやってほしい……。
ああ、あと表情差分。
なんで黒猫はばっちりあって、白猫がないんですかねぇ。

しかし実は……普通に『お話』を書いたの、もしかして数年ぶりかも。
どれだけ開店休業してるんだ、私のサイト……(自爆)
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二次創作小説

面白かったです!
お約束のミコトのドジでオチも完璧ですね(ぉ

私も以前二次創作小説を投稿サイトで書いていたことがあったのですが、触発されてちょっと書きたくなってきました(笑

小説に関して。
オチになるミコトの和歌ですが、第1節の「蒼穹」は「青空」の意味である為、次節始めの「空」に違和感が。
ここは「雲」あたりに変えた方がベターかと思います。
細かくてすみません(汗

Re: 二次創作小説

ご指摘感謝。
先に『空のまにまに』フレーズ使ったのですが、確かに意味かぶってましたね。
というわけでご助言に従い修正しました(w

二次創作は色々やると楽しいですよね。
白猫も探せばかなりありそうな気はする(w
プロフィール

ライン

Author:ライン
いらっしゃいませ。
ここでは、コロプラのゲームアプリ『黒猫のウィズ』と『白猫プロジェクト』のプレイ記録を連ねて行くと思います。
2017年から『ファイアーエムブレムヒーローズ』『Fate Grand Order』が仲間入りしました。
黒猫は若干課金、FGOは福袋のみ、白猫FEHは無課金です。

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